千代田化工、プラント配管1000本を1分で自動設計【PlantStream】
千代田化工、プラント配管1000本を1分で自動設計【PlantStream】
これ、すごいよ。
タケです。
昨日ニュースサイトで知ったこの話題。
ちょっと興味深かったのですぐさまツイートしたところ、やはり皆さんからも結構な反響がありました。それだけ業界人にとって関心度が高い出来事だと思い、もう少し感想も交えながらこのブログでも取り上げてみようと今書き始めたところです。
設計業務量8割削減!
— プラント百景タケ(プラント業界ゆるい系ブログの中の人) (@p100k_take) September 6, 2020
千代田化工、プラント配管を自動設計 千本分を1分で:日本経済新聞 https://t.co/lzfsJMuHEg
千代田化工、プラント配管を自動設計 千本分を1分で|日本経済新聞 電子版
千代田化工建設はプラントの設計業務を効率化するシステムを開発した。プラントの配管などに関わる空間設計をコンピューター上で3次元(3D)でこなし、設計にかかる業務量を最大8割削減する。職人に頼っていた複雑な空間設計を自動化して設計現場の生産性向上につなげる。
大型の液化天然ガス(LNG)プラントでは、気体や液体を運ぶための配管が数万本使われる。これまでは職人が経験を踏まえながら配管を決めていたが、…(ここから先はサイト会員限定記事ですので一旦省略。以下で詳細解説します)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63507470W0A900C2TJC000/
通常、プラントには数千〜数万本の配管が必要です。
たとえば、1000本の配管を設計するのに何ヶ月も掛かるのですが、これが今回のシステム「PlantStream」を使うと、たった1分で終わってしまうということなんです。数ヶ月だったのが1分です、1分。1000本ですよ!!
開発した人
システムを開発したのはスタートアップ企業の株式会社アレント(東京・中央 https://arent3d.com)。千代田化工建設との折半出資で新しく「株式会社PlantStream」を設立し、共同運営を開始したということです。
一般的に、配管設計に関わる空間設計はプラントの設計業務全体の3割ほどを占め、このシステムを導入することで大幅な負担が軽減できるわけです。
今以上に操作性を改善し、2021年度より実用化するということです。
とりあえずこの動画を見て!
このYouTubeのデモ動画、是非見て下さい。
令和という元号がやっと新時代になったんだと感じた瞬間でした。
また、配管設計と同時に、必要となる資材の数量も計算できるそうで、顧客からの設計変更にも柔軟かつ迅速に対応可能。当然コストダウンにもつながるので、それに伴って受注力もグイグイです。
これまでも、これに近い自動設計、自動算出するシステムは3D CAD大手のHexagon社のsmart plant等がありました。正真正銘その対抗馬的存在として突如表れた「PlantStream」。
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ヤバかっこいい
驚くのはこの開発元がスタートアップ企業であること。
イメージ的にプラント業界で活躍しているプレイヤーは老舗企業が多い感がある。そこで新しい役者がこんなスマートに登場するとは…。
まだ、スタートアップ企業同士ならわかる気もするが、それこそ老舗、千代田化工建設との協業となればその驚きも2倍3倍です。
出典: https://www.wantedly.com/companies/arent3d
プラント設計は部外者からすれば未知な部分が多くて、高齢化が進み後継者問題に悩む業界としては、台風の如く、突風が吹いたような気がします。
マジでワクワクが止まりません。
そんなニュースでした。
チョーカッケーーーーーー!