企業
PR

日揮、持ち株会社制に。え、純粋なの?

タケ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
Sponsored Links
バナー広告掲載募集中

日揮、持ち株会社制に。え、純粋なの?

タケ
タケ

そうきたか。

こんにちは、タケです。

今年もハロウィンも終わって残すはクリスマスと源泉徴収票の記入ですね。
あぁ面倒だ面倒だ面倒だ面倒だ面倒だぁぁぁぁぁ。

ちょっと最近の時事ネタなんですが、こんな記事をみました。

”日揮、持ち株会社制検討 エンジ各社が構造改革推進”

日揮、持ち株会社制検討 エンジ各社が構造改革推進

日揮は会社を「持ち株会社制」にする方向で進めているようです。
スケジュールは来年10月。

大きくは、
1)海外EPC(インフラ部門とオイル&ガス部門)
2)国内EPC+日揮プラントイノベーション

に分社化される模様。
日揮は他にも日揮触媒化成や日本ファインセラミックス、日本エヌユーエスの大株主ので、こちらも当然傘下になるでしょう。

日揮自体は上記のグループ戦略機能と統括管理機能を担うようです。
つまり今回の持ち株制、「純粋」で進めるようです。

日揮ホールディングス

引用:http://www.jgc.com/jp/ViewPdf/financialSummary/2091

で、持ち株制会社って?

持ち株会社には2種類あります。

・事業持ち株会社
・純粋持ち株会社

「事業持ち株会社」は、自分たちも何らかの事業を行いながら他の企業の株を持ちどちらも支配する。
まぁ昔からある日本経済のよくある普通の株式の保有方法ですね。

一方、「純粋持ち株会社」というのは、自分たちはグループの中核となるのですが、
自らの事業(日揮で例えるならEPC)は行わずに、他の企業を支配する事が主業務となり、持っている会社の配当が収入となります。

いわゆるそう、◯◯ホールディングス、とかいうアレですね。
ホールディング(Holding=保持、保有)とかが語源でしょう、たぶん、いや絶対。

普通「持ち株会社」といえば、この純粋持ち株会社を指すことが多いようです。
銀行や証券、保険、食品、新聞、小売など、いまやどの業界でも持ち株会社化されています。
この業界で言えばJXTGホールディングスもそれです。

日本は最近までこの純粋持ち株会社を認めてませんでした。
第2次世界大戦前まで日本経済を支配していた財閥を復活させないためで、
戦後は自由競争させるために財閥を解体しそれを禁止していました。
いわゆる独占禁止法ですね。

ところが1997年12月にこの独禁法が解禁されます。
時代の流れから持ち株会社の方が経営戦略上望ましいのでは、という声が産業界を中心に高まったからでした。

なぜ、持ち株会社化するのさ?

理由はその企業それぞれでしょう。
もちろん、組織再編することで利益的効果を目的としているのですが、一般的にはこう言われています。もちろん他にも理由はあります。

1)意思決定が早くなる
2)リスクの分散
3)M&Aの防衛
4)損金算入限度額がトータルで増える

1)意思決定が早くなる
傘下の企業に個々の事業を任せて効率化させる、まぁこれが一番でしょう。人事もそうですね。

2)リスクの分散
いくつかある傘下会社のひとつに損失があったとしても他の会社には影響が出ず、最悪その会社だけ売却もできる。

3)M&Aの防衛
ホールディングス傘下の事業会社は、実質的に外部による事業会社の買収は不可能になります。

4)損金算入限度額がトータルで増える
ホールディングス傘下の事業会社からの受取配当金について、その全額を不算入扱いとすることが可能です。

まぁ、こうやってメリットも多いのですが、もちろんデメリットもあります。

それぞれの会社で自己裁量が委ねられるので、都合の悪いことは親会社に隠すケースもよくあるようです。
また、経理や総務的なバックオフィス部門が重複するので全社コストが増加します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで読んでくれた方、感謝。全てに感謝。

今回の日揮のHD化、同じような専業エンジニアリング会社はどう見ているのか知りたいですね。
またこういった動きが今後、他の会社にも見られるかもしれません。

プラント業界のパラダイムシフトが目に見えた瞬間かもしれませんね。
(パラダイムシフト:wiki/その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること)

それではまた、タケでした。

タケ
タケ

国内はどっち?海外はどっち?ちょっとややこしい。

「こんな記事があったよ!」って
フォロワーさんにも教えてあげて下さい。
Sponsored Links
バナー広告掲載募集中
この記事を書いた人
タケ
タケ
プラントエンジニア歴20年の男
電気EPC技師として国内・海外を20年間飛びまわる。働く環境づくりや人材採用テクニックに興味を持ち、人材派遣会社のマネージャー職に転身。その後、エンジニア採用や企業広報を支援すべく起業。業界内の新しい価値を生み出すためのプロジェクトとして本ウェブマガジン『プラント百景』や転職サイト『プラント特区』を手掛ける。
こちらの記事もどうぞ
Recommend
記事URLをコピーしました