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奇跡は1分で起こせた!新米でも配管1000本を瞬間設計できる天才CAD、それが【PlantStream®】だ。

プラント百景編集部
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見よ、これが真のDXだ。

プラント百景編集部です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉はいたるところで耳にします。しかし実際はどうも抽象的で人それぞれの捉え方が違うようにも感じています。

経済産業省の言葉を借りれば、

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

とされ、デジタル技術を用い”競争上の優位性を確立すること”が目的なのです。

しかし、デジタルツールの導入やデジタル技術の利用が目的のように捉えてしまっている人も少なくありません。これまでアナログベースで行ってきた業務上の効率化であれば、それは単なるIT化に過ぎません。

さて、今回紹介するのは株式会社PlantStreamさん。
業界唯一無二のプロダクトを開発し、プラントエンジニアリング分野でのDX化を提案する2020年生まれのベンチャー企業です。この会社が一体どんな新しい価値を生み出し、業務だけでなく企業経営、そして業界そのものをどれだけ大きく変革しようとしているのか。

先日オフィス訪問させていただき実際にそのプロダクトを生で体験し、さらに開発コンセプトやバックストーリーなどを含めインタビュー取材してきました。

それではいきましょう、プラント百景スタート!

プラント空間設計をDX化で課題解決

日本のプラント業界におけるDXも鈍足ながら着実に進んでおり、プラント運転管理や保守を最適化させるビッグデータのAI解析などもその一つ。

そもそも日本のプラントエンジニアリング業界が抱える課題は大きく2つあります。
1)生産年齢人口減少を解消する生産性の向上
2)技能を補う生産の質の担保

です。

”日本の”と前置きを入れたのは、近年、中国やインドなどの新興国の技術力が急速に向上しており、そのどれもDXありきで成長してきたものであるから。
これまでプラントエンジニアリングでは他国に比べ二歩三歩抜きん出ていた日本。それらが今や昔話として語られるなか、2020年、その会社は従来の常識を打ち破る革新的なツールと共に突如現れました。そのプロダクトは国内にとどまらず、世界に鮮烈なインパクトをもたらし、プラント業界を驚愕させたのはまだ最近の話です。

いつも人を驚かす変革とは単純なアップデート(更新)ではなくフュージョン(融合)から生まれるケースが多い。プラントエンジニアリング企業が積み上げてきた長年の経験と技術力は着実に後任者へと受け継がれ続けていますが、まだなお人力の域を超えず、常に伝導者と継承者を必要としています。(個人的には世代交代毎のタイミングで希薄されていると感じています)
もしこれを最適化技術によってあらゆる情報をシステム化させたとき、その両者はもちろん、独立された専門部署の垣根も必要とせず今後一人のプラントデザイナーのみで済んでしまうのかもしれません。

少し引っ張った感ありますが、クローズアップする会社は「株式会社PlantStream」さん。
プラントエンジニアリング国内大手「千代田化工建設株式会社」と、ITスタートアップ企業「株式会社Arent」が50:50で共同出資して設立したジョイントベンチャー(合弁会社)です。

大手プラエン企業が持つ豊富な業務知識と業界ネットワーク、ITスタートアップが持つ高度なIT知識とスピード感。お互い足りない分野を埋め合う事で見事に完全体へと生まれ変わりました。

思い返すと、これまでこの業界にベンチャー(スタートアップ企業)がここまで脚光を浴びて参入してきた記憶がありません。もちろん千代田化工建設株式会社というブランド力が牽引しているのは事実ですが、もしそれが無くともこの圧倒的プロダクトは全プラント業界人がスルーできない衝撃的なデビューだったことは間違いありません。

そんな彼らが作り上げたのが「PlantStream®」です。

自動ルーティング機能で配管1000本を1分でレイアウト

これまでCADを用いたプラント設計は労働集約型で、技術者が考えるデータ入力一つ一つの積み重ねによって描かれてきました。当然あとから仕様変更などあればその都度それらの人の手によってはじめから再検証する必要があり、場合によっては専属オペレーター要員も必要としていました。

しかしPlantStream®にはなんと<自動ルーティング機能>が搭載されています。

初見の人は驚くなかれ、1,000本の配管を1分で自動設計します。

あわせて読みたい過去記事
千代田化工、プラント配管1000本を1分で自動設計【PlantStream】
千代田化工、プラント配管1000本を1分で自動設計【PlantStream】

改めて考えてみて欲しいのですが、日常的に使っているGoogleMAPやYahoo!路線なども、始点終点を入力すればどんな長距離だろうと複雑な条件だろうとベスト経路をほんの一瞬で解析し私たちに提案してくれます。

さらに、いまや日本の代表産業とも言えるゲーム業界。そのゲームソフト開発はこのような演算ツールを常用的に駆使して制作されています。同じものづくり業界という観点から見ても遥かに先を歩いています。例えばRPGツクールというソフトは「プログラムを覚えないで簡単にゲームを作りたい」というユーザーの思いをかなえるために生まれ、素人でも簡単にオリジナルRPGゲームを作ることができます。第1作目が1990年、いまやほんの数年前に有名ゲームメーカーが開発したものと引けを取らないクオリティまで仕上げることができるレベルにあります。

それらをイメージして次の動画を見るとわかりやすいでしょう。

YouTubeデモ

・・・どうですか、想像以上に『ツクール』だったのではないでしょうか。もしくはマイクラ(Minecraft)をイメージした人もいるかも知れませんね。そのほとんどが1クリックまたはコピーアンドペースト、数値入力などのワンアクションで行われ、長々と難しいコードやコマンドのタイピングを必要としません。そのボタン操作も非常にシンプルでわかりやすいです。

純国産「PlantStream®」

プロットプランから配管詳細設計まで、空間設計をシームレスに一元化

先に補足するとPlantStream®はAIではありません。専門家の知識やノウハウをルール化し、アルゴリズムに落とし込んでデータを処理しています。つまりAIディープラーニングとは違いPlantStream®は人間がルールを定義し演算されているのです。

パイプラック・ポンプ・ベッセルなど、思うがままに配置したら、ボタン一つで自動計算が開始され、コーヒーを一口飲み終えるとそれらの配管はもう繋がっています。それら一つ一つが精密に計算され、配管径、長さ、継ぎ手などのMTO情報も瞬時に手に入ります。

プラントエンジニアリング業務の次世代像が少し見えたような気がしませんか。胸のつっかえが取れたと言うか、なんとも言えない高揚感があります。そして、これはもうプロトタイプではなくこの現実世界の中で次々に稼働しはじめており、しかも国産なのです。
電気自動車、ドローン、半導体、家電、携帯電話など、世界にシェアを奪われ続けている日本にとってなんて喜ばしいことでしょう。

本当の売りは速さではなく精度

1,000本の配管を瞬時に自動設計させることも驚きではありますが、最大のパフォーマンスポイントはその精度にあるというのです。1,000本もあれば少しくらいバッティング箇所もあるのではと意地悪に想像してしまいますが、従来の類似製品に比べて圧倒的に精度が高く、ユーザーからの評価もかなり高いんだとか。

また、機械的な計算ではエンジニアの設計思想(保守スペースや操作性、安全性など)が反映されず、無機質な計算結果が生まれそうとも想像しがちですが、これも大手千代田化工建設の経験知識をふんだんに盛り込んだ人間的・常識的なアルゴリズムも存分に活かされているのだというから安心感が高まります。

左:COO三木さん  右:Co-CEO織田さん

進化止まらず電計ケーブルも自動設計

初期プロダクトでは配管設計に限定して開発されてきましたが、最新バージョンでは電気・計装ケーブル設計にも対応しています。

画面上にプロットした電気室やコントロールセンターから回転機・分電盤といった一次ケーブルのルート配線はもちろん、LPやJBから分岐する二次ケーブル、制御ケーブルにも対応しています。

始点となる配電盤から終点の機器までのケーブルルートを瞬時に自動レイアウトし、そのケーブルスペックよりケーブルトレイ幅をも自動計算できっちり選定されます。当然、低圧・高圧・弱電といった仕分けも行われ、いとも簡単にパイプラックの空きルートを見つけ出し、他配管や機器・鉄骨などと干渉することなく画面に表示されました。電気出身の私としてはリアルに開いた口が塞がらなかったです。

洗練されたUIに込められた想い

このPlantStream®は合弁出資した千代田化工建設株式会社のみが独占利用できるツールではなく、競合他社を含む世界各国のプラントエンジニアリング企業にも外販提供されています。故に英語ベースで表示されますが、よく見れば直感的にわかりやすいイラストアイコンや、よく使われるプラント用語の単語ばかりなので一度覚えてしまえばそう難しくはないと感じました。

CEO愛徳さん曰く「誰でも使える」は重要コンセプトの一つ。
基本的な設計知識があれば、実際にPlantStream®を触り始めてから数日あれば基本的な操作は簡単にマスターできるため、入社数年の若手エンジニアや、ソフトウェアの操作に慣れていないベテラン技術者でも抵抗なく使えそうです。もちろんカスタマーサクセスチームが質問や相談に対応する体制も出来上がっているので安心して導入いただけますとのこと。株式会社Arentは元々ゲーム開発も行っていたらしく、そのノウハウが存分に活かされているようです。
扱い手を選ばない操作性はプラントエンジニアリング業界が抱える課題をも見据えて作られているのです。

CEO愛徳(なるえ)さん

PlantStream®が解決すること

おさらいですが、このPlantStream®によって解決するもの。それは、

1.設計高速化

2.工数削減

です。
1分間に1,000本もの配管を自動でルーティングし、同時にパイプラック上の配管の最適な並び順から上抜き下抜きの選択まで配管設計の基本を隈なく満たし、ルーティングの質の高さも併せて実現します。

また、ワークフローの一元化により、3Dモデルによる設計イメージの共有や設計の仕様変更が容易になるため、他部署や顧客・サブコントラクターとの調整作業が非常にスムーズとなります。PlantStream®の導入により、なんと基本設計業務における工数を約80%も削減することができるというのです。

生々しい話ですが、各設計部門との取合い調整は同じ社内であっても喧嘩上等の世界です。誤解を恐れずに言うと紳士なプラントエンジニアほど苦労します。本当は誰だって喧嘩はしたくない。それによって質の良いプラントができるはずが無いとみんな知っています。でもやるんです。

間違いなく、このPlantStream®に魅力を感じ、導入決定した企業から順にエンジニアリング業務の手戻り設計や二重設計・期限地獄・欠員問題・喧嘩調整などの苦悩や呪縛から解放されることになるでしょう。PlantStream®の誕生は、そんなプラントエンジニアリングの重苦しい歴史をも塗り替える破壊的イノベーションといっても過言ではありません。もちろん褒め言葉です。

ベンチャーだから変えられる

今回訪問させていただいた中で、実務オフィスも見学させてもらいましたが明らかにプラントエンジニアリング企業にはない空気感が漂っていました。

まず、シンプルに楽しそう(語彙力…)

それでは言葉足らずで伝わりにくいのですが、どの人もハリがあるように感じました。もちろん苦労は多いと思います。それでも会話のトーンは高く、それぞれ与えられたミッションについて質問と相談、報告がメンバー同士で飛び交っていました。それはたまに訪問したりもする他社のスタートアップ企業そのもので、スピード感があり、いち早く物事を動かそうとする不思議なパワーが見えます。スタッフは現在約20名。テレワークにも柔軟だ。出勤/退勤時間も決まりを設けず自己管理で構わない。その分、一人ひとりに裁量が与えられ、年齢・経歴に関係なくアウトプットが評価されます。

前述の通り、千代田化工建設株式会社と株式会社Arentの合弁のため、それぞれ所属会社の出身メンバーを中心に構成されています。業界・企業文化の違う彼らですが、お互いを尊重し、共創して一つのプロダクトを生み出すことに成功しています。それは同じイノベーションに立ち向かい、顧客にとって私たちのプロダクトが課題や目標を達成できることを全員が確信しているからこそ。当然簡単なことではありませんが見事にハマっている印象を受けました。その証拠に、どの人がどの会社出身といった見分けがつきませんでした。

また、最近は事業拡大に伴いPlantStream社として自社採用を開始し、現在2名のプロパー社員が活躍中。聞けば、チームメンバーの追加募集を行っているとのこと。
国内のみならず海外からの引き合いも急拡大しており、海外のEPCコントラクターやプラントオーナー向けにプロダクトの魅力を伝えられる技術コンサルタント(技術営業、顧客サポート)が必要とのことで、プラントエンジニアのバックグラウンドを持って日本のプロダクトの魅力を世界に売り込んで業界を革新していきたいという熱い想いを持った仲間を募集中とのことです。

求人募集中

実物を見たいなら・・・

INCHEM TOKYO 2023にも出展

これは告知ですが株式会社PlantStreamは、2023年9月20日(水)〜22日(金)、東京ビッグサイトで開催されるINCHEM TOKYO 2023に出展予定です。(※終了しました)
【ブース番号:SI-13】

ここまで読まれた方で実際に自分の目で確かめたくなった人も多いはず。会場ではもちろんデモによる演算シミュレーションを生で見ることができます。興味ある方はまずは体験してみて下さい。必ずあなたの会社にも欲しくなります、必ずです。ですのでご来場の際は上長と一緒に訪問されることをおすすめします。

今回いろいろと対応してくださったコーポレート統括部松下さん

当日は経営者や役員の方々、さらに実際に設計業務に就かれているエンジニアさんにも広く知ってもらうために色々準備してお待ちしております。

INCHEM TOKYO 2023|日本能率協会

お問い合わせなど

会社情報

会社名  株式会社PlantStream
所在地  〒104-0032
     東京都港区高輪3-23-17
     品川センタービルディング308
電話番号 03-6222-8808

◎PlantStream®のウェブサイトはこちら

◎製品に関するお問い合わせはこちら

まとめ

これまでプラントエンジニアの価値は手を動かすことにあり、それが存在意義でもありました。人的要因により業務のオーバーフローが常態化し、遅ればせながら真剣にDXに取り組み始め、このPlantStream®もそういった流れで誕生した。いや、正確には遅かれ早かれ何らかの自動設計ツールは生まれることになるはずで、そのきっかけが今だったというだけのことかも知れません。
これまで人間がやっていた知識やノウハウはこの自動設計プログラムに昇華されており、そういう意味では形式は違えど後継伝承されていると言えるでしょう。

大きく流れは変わっていない。
そう、PlantStream…。プラントもプラントエンジニアも時の流れに逆らわず、それは先人達と思想が変わらない最善の方向に流れていることを今回感じました。

(2023/8/18 取材 武内和樹)



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