いまさら聞けないプラスチックの作り方の基礎

いまさら聞けないプラスチックの作り方の基礎

だいたいわかるけど・・・
タケです。
当たり前なんですがプラスチックって色んなものに使われてます。
ペットボトル、容器、雑貨、自動車部品、・・・挙げるときりがないです。
自在に形を変えられて軽くて丈夫、電気を通さない、水を吸わないなど、長所がたくさんありますよね。
じゃこれ、どうやって作られてるかって、ぼんやりわかってるようで実はわかってない。
今回はプラスチックってどうやってできているのかを説明していきたいと思います。
初めて聞く専門用語も出てくるかも知れませんが出来るだけ簡単にまとめてみます。
それではいきましょう、プラント百景スタート!
原料
原料は石油です。
たぶんここはみなさんも自信を持って答えられると思います。
そう、石油。
でも石油がそのままプラスチックになるわけではなく、いろんな工程を経てプラスチックになっています。
まずは石油精製。
日本には石油が採れないので海外から輸入されます。この時はまだ”原油”。ドロドロとしていて不純物もたくさん含まれています。なので精製します。
ちなみに日本は中東サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、クウェート、イラク、オマーンなどから輸入していて、全体の割合は89.6%です。特に輸入量が多いのはサウジアラビア(34.1%)とアラブ首長国連邦(32.7%)。

石油精製してナフサをとる
精製された原油は蒸留塔で約350度に熱され、沸点の違いを利用して様々な石油製品に分けられます。このうちプラスチックのもとになるのが、30〜180度の沸点を持つ「ナフサ」です。
ちなみにナフサはガソリンに似た透明な液体です。

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ナフサを分解する
とれたナフサはナフサ分解装置に運ばれます。
800℃になった分解炉にナフサが通ると化学反応を起こし気体が分解ガス分流装置に入ります。
その気体の成分の重さによって分類され、重さごとに取り出したものの中にはエチレンやプロピレンなどがあります。


ちょっと絵が内蔵みたいでグロいね。ごめん。
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分子を結合(重合)してペレットに
重合という分子同士を結びつける化学操作を行うことで、(ポリ)エチレンや(ポリ)プロピレンといったプラスチック原料の固体ができ、これを加工や運搬がしやすいように3〜5mm程度の粒状にした素材「ペレット」がプラスチック製品を作る材料になります。
このできたペレットを各企業に運搬し、工場で溶かしていろんな形にして製品化されます。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
詳しいことは抜きにして、簡単に説明するとこんな感じです。
石油からすぐにプラスチックになるわけではなく、いろんな装置を通して熱や化学反応によって出来上がります。
ポイントは「ナフサ」。
プラスチックにはプロピレンやエチレンなどいろんな種類がありますが、原料は同じ。
これだけ知っておけばとりあえずオッケー。
ではでは。

ちなみに「ポリ」っていうのはギリシャ語で「たくさん」っていう意味です。分子がたくさんつながっていることですね。あぁ、余計わからなくなってきたって?