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日本を明るくするのはサツマイモ発電だ。

タケ
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日本を明るくするのはサツマイモ発電だ。

タケ
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イモ。

タケです。

クロキリといえば黒霧島。そう、芋焼酎のそれ。
芋焼酎は主にサツマイモを原料につくられているけど、実は電気も作れるという。

霧島酒造株式会社では、サツマイモを燃料とするバイオマス発電「サツマイモ発電」を行っているそうで、ちょっと気になったので調べてみました。

それではいきましょう、プラント百景スタート!

サツマイモ発電って?

焼酎を作る上で、サツマイモから多くの”焼酎かす”や”芋くず”が出るそうで、これらの農業産業廃棄物を燃料として発電に利用しています。

発電をはじめたのは2014年。
現在では年間約850万kWhの電気を生み出していて、約2400世帯分の年間消費電力に相当。発電した電気は一部社内でも利用しているが、大半は九州電力へ売電していて、年間で約2億5500万円の収入になっているのだとか。

2億・・・。

想像以上の規模感でした。

バイオ燃料

1日に400トンのサツマイモを利用して、一升瓶にして約20万本を製造しています。もともと捨てるつもりの芋くずは約15トン、焼酎かすは約850トンになるそうです。

これらを細く切り刻み、メタン菌の働きによって発酵させバイオガスをつくります。
そのガスを蒸気ボイラーの熱源として利用していますが、使いきれずに余ったガスを発電機の燃料にして電力を生み出すというしくみ。

改めてバイオ発電について

バイオマス発電のメリットは以下のようなものがあります。

  • 自然エネルギー:バイオマスは自然界から得られる生物質を燃料とするため、石油や石炭などの有害な燃料からの脱却ができます。
  • 温室効果ガス削減:バイオマス燃料を使用することで、温室効果ガスの排出量が少なくなります。
  • 地域資源の活用:バイオマスは地域にある農業産業廃棄物などを燃料とすることができ、地域資源の有効活用が図られます。
  • 全国的な利用可能性:バイオマスは全国的に栽培ができるため、幅広い地域で利用することができます。
  • 経済効果:バイオマス燃料の栽培や発電所の設置などにより、地域経済の活性化や雇用創出などの効果も期待されます。

一方でデメリットもあるでしょう。

  • 建設・運用の費用:バイオマス発電設備の建設と運用には、高額な費用がかかります。人は密集する場所にもつくりにくいです。
  • 技術的課題:バイオマス発電の設備は、原料の準備や燃料の保存、燃焼など、技術的課題があります。これらの課題を克服するために、高度な技術や工夫が必要となります。

このように、比較的小規模分散型になりがちであるため、うまく計画・管理していかなければ発電のコストの高止まりが問題として挙げられていま。

まとめ

バイオマス発電には、資源の有効活用や、環境負荷の低減など課題も存在します。今後も、持続可能な発電システムの構築に向けた取組が期待されます。

今回取り上げたサツマイモ発電は、焼酎製造工程の再利用としてうまくサイクルが成立していますが、そもそもサツマイモ自体は栽培が容易であり、全世界で栽培されていることから、幅広い地域で利用することが可能です。

もちろんこの燃料は石油などの有害な燃料からの脱却や、温室効果ガスの排出削減などにも貢献します。

サツマイモ発電に限らず、ほかの農作物などでも応用できるものはあるのかも知れませんが、それぞれの事情や課題も存在します。今後もバイオマス発電の技術開発や、持続可能な社会の実現に向けた取組が期待されます。

タケ
タケ

赤より黒派。

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この記事を書いた人
タケ
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プラントエンジニア歴20年の男
電気EPC技師として国内・海外を20年間飛びまわる。働く環境づくりや人材採用テクニックに興味を持ち、人材派遣会社のマネージャー職に転身。その後、エンジニア採用や企業広報を支援すべく起業。業界内の新しい価値を生み出すためのプロジェクトとして本ウェブマガジン『プラント百景』や転職サイト『プラント特区』を手掛ける。
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