私感
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プラントエンジニアに必要なスキルでダベる日本人に対し畏敬の念を禁じ得ない。

タケ
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プラントエンジニアに必要なスキルでダベる日本人に対し畏敬の念を禁じ得ない。

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日本人は優秀か、かもしれないか。

タケです。

個人では超優秀であろう日本人が企業体になるとどうして世界に負けてしまうのか。
どうやら学生の頃はそれに間違いはないが、企業体になると極めて低い生産性が問われています。仕事の手を抜いている訳ではなく、毎日夜遅くまで必死に仕事もしている。
・・・なのに組織としてのアウトプットは世界的に見て極めて低いっていうから不思議なものだ。

いまだに日本人の多くが日本が世界的に強いと信じ込んでいる”ものづくり分野”でも、日本人の生産性は先進国のなかでもなぜか下位に位置する。仕事は学校の勉強がそのまま活かせるわけでもなく、それらを応用したスキルが必要ということかも知れない。

今回は世界的に見た日本人の学力とプラントエンジニアに求めるスキルについて書いていきます。

それではいきましょう、プラント百景スタート!

学力世界ランキング

まずはじめに経済協力開発機構「OECD」が発表するOECD Better Life Index Education(教育総合ランキング 2022年)について見ていきましょう。OECD加盟国38ヶ国とロシア、ブラジル、南アフリカの3カ国を含めた計41カ国のランキングです。

  1. フィンランド
  2. オーストラリア
  3. スウェーデン
  4. エストニア
  5. スロベニア
  6. ポーランド
  7. デンマーク
  8. ベルギー
  9. チェコ
  10. カナダ
  11. 韓国
  12. オランダ
  13. リトアニア
  14. 日本
  15. ドイツ
  16. アイルランド
  17. ラトビア
  18. スイス
  19. ノルウェー
  20. アメリカ
  21. ニュージーランド
  22. アイスランド
  23. ロシア
  24. オーストリア
  25. イギリス
  26. ギリシャ
  27. フランス
  28. ハンガリー
  29. スロバキア
  30. スペイン
  31. イスラエル
  32. ポルトガル
  33. イタリア
  34. ルクセンブルク
  35. チリ
  36. トルコ
  37. ブラジル
  38. コスタリカ
  39. コロンビア
  40. メキシコ
  41. 南アフリカ

日本は14位。ちなみに前回(2019年)の調査では7位でした。
ちなみのちなみに、「PISA:学力到達度ランキング(15才時点の読解力・数学力・科学力)」は日本は2位です。1位はエストニア、3位が韓国。

これを見てどう思いましたか?
子供の頃も大人になっても個人力は高いが仕事(共同作業)ではその力が発揮できていない、つまり別のスキルが必要なんだろうと想像しています。
”仕事”は学校の勉強やテストとは違い、作業の共同や分担、上下関係、相手との駆け引き、気遣い、お金絡み、社内外の政治なども存在します。エンジニアにしても仕事特有の必要なスキルがあると思っています。

1)業務遂行能力

テクニカルスキル、つまり各分野における知識や技術、手法。
特定の職務を遂行する際の最も基礎的な能力。プラントエンジニアであれば原材料、製造工程、電力システムなどの技術知識。それに加え、タイムマネジメントやPCリテラシーも含まれます。

これらはほどんど学校では教育されないもの。会社に入って上司や先輩から初めて教えてもらうものですが、おそらくこれが弱いんだと思います。寿司屋じゃないですが10年見て覚えろ的なババをひいた会社に入ってしまうと大変です。会社全体に教育制度や文化そのものがないとその会社自体もずっと成長しないし、もちろん自分も成長しません。

同じ会社のように見えて、一方ではプロ集団、一方ではなんちゃって集団というのが目に見えないところが難しいところです。教えてもらえないことは人にも教えられない・・・その流れに乗っかるのは簡単ですが「努力なくして成長せず」です。

2)対人関係能力

相手との関係を円滑に豊かにする能力です。個人個人持ち合わせている能力を発揮させられるように協働環境を整備していくもの。リーダーシップスキル、コミュニケーションスキル、ファシリテーションスキル(物事をスムーズに進んでいくように調整するスキル)、コーチングスキル、プレゼンテーションスキルなど。

学生の頃の勉強は個人プレイ。会社に入ればチームプレイです。上のものはいずれも後者のなりますが、学生の頃の部活動ではチームプレイを学べる機会もあります。会社面接でスポーツ部に所属していた人が好感を持たれるのはここに起来しています。

技術や知識などの学力評価よりもこちらを優先する企業も少なくありません。特にエンジニアは価値観が人と大きく違う考え方もある仕事です。相談する、折れるところは折れる、やり直す、といった行動は大人になってから学ぶことが多いです。

3)概念化能力

難しい言葉ですが、簡単に言えば物事の大枠を理解する力といえばわかりやすいかも知れません。知識や情報を集めて整理分析し、どう問題を解決していくかという物事の本質を見極める能力です。

会社に入ると何かしらの組織に所属し、それが大きな会社ほど細分化されます。指示された仕事だけをこなしているだけでは大きな問題にも気づけ無いし解決もできない。いわゆるアイデアがわかない系の人。機転を利かしたりユーモアな提案は営業戦術力に近いかも知れませんが、もちろんエンジニアにも必要です。

怪我をしたときに治療することで終わりにせず、なぜ怪我をしたのかその原因を知り改善する事をイメージしてみてください。これは根本的に間違ってる!と思い行動することが大事です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
仕事では学校で学ばない能力がたくさんあります。いくら学生の頃に勉強が良く出来たからと言って仕事でも優秀とは限りません。たぶんこのあたりが国ごとの教育の考え方が違うところ何でしょうね。

一流高校や有名大学に進学する事にはいろんな勉強やそのための対策を考えますが、仕事につき、うまく立ち振る舞えるための教育が日本にはまだまだ足りていないのかも知れません。

プラントエンジニア企業の平均年齢はまだまだ高く、若手層が考えるこれからの理想の会社像になるまでには先が遠く、共感してもらえないことも多いでしょう。同じく、海外から来た外国人エンジニアも日本の文化は好きだけど、日本企業の文化にはあまり評価していない面もあるとか。日本企業はガラパゴスを極めるのか、海外水準に合わせるのか、はたまた。

タケ
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日本人が海外で働く方が手っ取り早いかもね。

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この記事を書いた人
タケ
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プラントエンジニア歴20年の男
電気EPC技師として国内・海外を20年間飛びまわる。働く環境づくりや人材採用テクニックに興味を持ち、人材派遣会社のマネージャー職に転身。その後、エンジニア採用や企業広報を支援すべく起業。業界内の新しい価値を生み出すためのプロジェクトとして本ウェブマガジン『プラント百景』や転職サイト『プラント特区』を手掛ける。
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